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謎解きと恐怖を同時に味わえるミステリーホラー小説。
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ミステリー ホラー小説おすすめランキング10選
おすすめのミステリー ホラー小説を人気ランキング順で紹介していきます。
気になる作品をタップすると、くわしい特徴までジャンプできます。
1位:黒い家
作品 | 黒い家 |
---|---|
著者 | 貴志 祐介 |
出版社 | 角川ホラー文庫 |
本の感想
生命保険会社に務めている主人公が、勤務中に自分の名前をポロッと言ってしまったことで大惨事にあってしまう話。
クレーム対応で「黒い家」に行くシーンがあるのですが、家に向かうまでの主人公の心境や家に上がるシーンはリアルすぎてトラウマ級です。
どうしてこんなにリアルに書けるのか…。
どの世界にもいる、常識のネジがちょっと外れちゃった人が、常軌を逸した陰湿なやりかたで主人公をとにかく追い詰めてきます。
第4回日本ホラー小説大賞受賞作。「天使の囀り」といい、貴志 祐介さんが書くミステリーホラー小説は読みはじめたら最後、続きが気になって一気に読んでしまいます。
「生きている人間が1番怖い」を「これでもか!」と体現した作品です。
始終渦巻く陰鬱で重たい空気感はまさに「ジャパニーズホラー」なのですが、対峙する相手が理解の追いつかない『人間』と言うのがまた独特な悍ましさを演出しています。
本作は1997年に出版された小説のため、背景や設定は現代から見るとすこし年代を感じますが、いつの時代も「こういう人間っているよね」という描写がリアルなため、あまり古さが気にならない作風かと思われます。
「そういえば昔、こういう同級生いたかも…」と、自分の周りにいたかもしれない「サイコパス」のことを想像するとゾッとすること間違いなし!
決して後味の良い作風ではないので、お手に取られる際は取り扱い注意が必要ですが……その分しっかり「恐ろしい」です。
貴志祐介さんのおすすめ作品は、次の記事でくわしく紹介しているので参考ください。
2位:残穢(ざんえ)
作品 | 残穢(ざんえ) |
---|---|
著者 | 小野 不由美 |
出版社 | 新潮社 |
本の感想
本当に怖いけど、謎が気になってつい読み進めてしまう。
謎が明かされたと思ったら、新たな疑問が次々出てくるので手が止められない。
次第に主人公の気持ちと読者の気持ちがリンクしていくような感覚を覚える。…と思ったら、ゾッとするような一文が出てきて思わず本を閉じてしまう。
こんな体験をしたのはこの作品がはじめてでした。しばらく怖くて眠れませんでした。
ある部屋で起こる怪異を調べていくうちに、土地に残る因縁というか穢れが明らかになっていく、という話。
個人的に一番怖かったのが、最初の部屋に起こる怪異を解き明かすところ。
和服がらみのことを、何気なく読者の前に提示してきます。あまりにもさりげないものだから、こっちも油断して読んでいたら、突然目の前に恐ろしいイメージを突き付けられたのでした。あれは怖かったです。
もちろん、それ以降もゾッとする内容の連続。怖いものが好きな人に、ぜひおすすめしたいです。
3位:屍人荘の殺人
作品 | 屍人荘の殺人 |
---|---|
著者 | 今村 昌弘 |
出版社 | 東京創元社 |
本の感想
大学生の男女が合宿先であるものに埋め尽くされて、パニックになるホラーミステリー小説。
ホラー小説の登場人物は主人公以外、キャラがうすく頭に残らないことが多いですが、この作品は登場するキャラクターにそれぞれ個性がありそれぞれに感情移入できます。
非現実的な要素を含んでいるものの破綻はしておらず、むしろそれらの要素を上手く物語に組み込まれています。
ミステリランキング四冠を達成しているだけあって、本屋でも山積みされている作品。まだの方は、ぜひ読んでみてください。
「きっとこの人が犯人なんだろうな…」と予想して読みましたが、最後の最後でどんでん返しがあり、見事だまされました。
合宿先の宿泊施設で外には〇〇が、中には殺人鬼がいて、一秒たりとも気が抜けない設定は緊張感MAXです。
「ホラー」と「本格ミステリ」の二つの要素を絶妙に融合させた作品。
奇想天外なミステリーだけど、ストーリーとしては面白く、一気に読み終えました。
4位:天使の囀り
作品 | 天使の囀り |
---|---|
著者 | 貴志 祐介 |
出版社 | 角川ホラー文庫 |
本の感想
冒頭の恋人あてのメール。
日に日に死に近づいていることがメールの文章から伝わってきて、冒頭から不気味さを感じます。
あるものに取り憑かれたら最後…。日を追うごとに常軌を逸した行動をしていく様が引くくらいリアルに書かれてありゾッとします。
宗教団代の活動に足を踏み入れる章は、世間を騒がせたオ○ム真○教を見ているみたいで、心地いい気がしなかったです。
このストーリーを考えた著者の貴志 祐介さんは、ホラー界の鬼才です。
学生の頃にはじめて読み、その後もずっと記憶から無くならない作品です。
この作品はホラーとはいえ、心霊・オカルト的な怖さでは無いんです。人類科学、民俗学、科学と化学…そういうものが凝縮された怖さ。
オチがわかってしまうと意味がないので語りづらく、無知なのでこんなチープな表現しかできずもどかしいですが、読んでもらえばわかるこのすごさ!
主人公が恋人の自殺の謎を解き明かして行く話なのですが、全てにおいて知的好奇心を刺激される描き方をされているので次々読み進めて行ってしまう面白さがあります。
題名を「天使の囀り」、そしてあの表紙。本当にすごい。
5位:墓地を見おろす家
作品 | 墓地を見おろす家 |
---|---|
著者 | 小池 真理子 |
出版社 | 角川ホラー文庫 |
本の感想
小池真理子さんといえば恋愛小説のイメージがあるかもしれませんが、この小説は絶品のホラー小説です。
タイトルからしてすでに怖いのですが、実際は家ではなくマンションです。
本作の怪奇現象は文章のうまさも相まって、実に氷のようにヒンヤリと胆を冷やしてくれます。
こんなマンションに越したら、自分だったら一週間ももたないだろうなと思いながら読みふけりました。
そういう意味では、新築を購入する予定の方は読まない方が良いかもしれません。
1988年に刊行された本でちょっと古いですが、日本のすこし昔の情景や人物像が逆に新鮮に感じます。
ストーリーは、主人公たちが得体のしれないものに追い詰められていく様子がリアルに書かれてあり、序盤から手に汗握ります。
ホラーの帝王と言われているスティーブン・キングもそうですが、ただ単に読者を怖がらせるわけではなく、登場人物の人物描写をしっかり書くことで、より身近に感じて恐怖感が増します。
この本を見てから、エレベーターに乗るのが怖くなりした。だって、この作品では…
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6位:殺人鬼(覚醒篇)
作品 | 殺人鬼(覚醒篇) |
---|---|
著者 | 綾辻 行人 |
出版社 | 角川文庫 |
本の感想
私はミステリー作品が好きで、綾辻 行人作という事で手に取りました。しかし、残酷な描写が満載で衝撃でした。
この作品はミステリーではなくグロテスクなホラー作品だと思っていましたが、終盤になりその考えが間違えである事に気付きました。
ミステリーを構成する要素はなにも建物だったり人間関係である必要はない。この作品は残酷描写がミステリーを構成するパーツであると。
その残酷さから目を背けるように何も考えず読み進めると終盤で後悔します。その中に色々なヒントが散りばめられているからです。
洋画の「13日の金曜日」をイメージする人が多いかも知れませんが、それにミステリーの要素が盛り込まれているイメージの作品です。
映画の「13日の金曜日」みたいに、キャンプ地とかに男女が集まって楽しんでいると、そこに謎の殺人鬼がやってきて、どんどんメンバーを残虐に殺戮していくホラーです。
それだけならいくらでも山ほどあるわけですが、この作品がすばらしいのは、そういうスプラッターホラーであるのと同時に、どんでん返しの強烈なミステリーにもなっているところ。
何しろ作者が「十角館の殺人」で有名な綾辻行人先生なのですから、真相が判ったときの驚きは強烈です。
綾辻行人さんのおすすめ小説は、次の記事でも紹介しています。
7位:リカ
作品 | リカ |
---|---|
著者 | 五十嵐 貴久 |
出版社 | 幻冬舎 |
本の感想
ちょっと魔が差して出会い系サイトをやってしまい、危ない女の子にひっかかってしまうしがないサラリーマンの話。
「この罠にはハマってしまうよね…」というリアル感があるため、自分ごとのように、また自分を戒めようとする気持ちが出て一気に読めました。
リカの異常なまでの執着心が、主人公の日常生活を侵食して追い詰めていきます。
いやー…、こんな子がいたら怖すぎる…。でも、あり得るかも…。
序盤は妻子がいながら出会い系サイトをするサラリーマンの主人公に対して、すこし腹を立てながらリアリティを感じつつ読んでいました。
中盤、リカによって子どもが危険に晒されるところは主人公の自業自得ではありますがハラハラ展開。
終盤は文章だからこそ表現できる残酷さや恐ろしさがあり、読後しばらく、いい意味ですが後味の悪さを引きずりました。
リカは、残酷さの表現を自分の頭の中で想像する楽しみがある作品だと思います。 テレビドラマにもなりましたが、やはり原点である小説が一番面白くて怖かったです。
続編のリバースの序盤で主人公のサラリーマンや刑事さんがどうなったかわかります。
8位:彼女はそこにいる
作品 | 彼女はそこにいる |
---|---|
著者 | 織守きょうや |
出版社 | KADOKAWA |
本の感想
本作は全部で3つのストーリーで構成されていて、おもしろい工夫が仕掛けられています。
早々に退去してしまう一軒家の賃貸物件にはちゃんと理由があるんだけど、不動産業者がしっかり説明しないことが原因で主人公たちは悲惨な体験をすることに…。
もし自分が、捨てても戻って来る〇〇に遭遇したら、怖すぎてその家にいれません。
一日で読み切ってしまういい作品に出会えました。
ホラーなの? サスペンスなの? サイコなの? と思いながら読み進めていったら、最後はきれいな終わり方で良い話で終わりほっとしました。
生きている人間の方が怖いし、見える幽霊も悪い奴ばかりじゃないし、むしろ倉木みたいにちょっとからかいに来ました的な霊もいるよね、きっと。
三ツ谷がちょっと不気味だったけど、最終的にはいろいろ納得して見切りをつけたのかな。それで良い。
これから良い事が待ってるかもしれないよ。大家さんにはちょっと警戒しながらだね。
9位:監禁依存症
作品 | 監禁依存症 |
---|---|
著者 | 櫛木 理宇 |
出版社 | 幻冬舎 |
本の感想
この作品は、日常的にはあってはならないがあり得る内容の作品だったので心に深く残っています。
犯罪者達の弁護、これは仕事としては当然ではあるが、犯罪者達が罪を犯しているのにかばうのは読んでいてモヤモヤ。
検察に勝つため、警察から調書を取られるときにこうゆう風に話すようにとアドバイスしたりすることも…。
被害者、またその家族から恨まれて当然な職業でリスクもあると思います。
事件の内容の軽い重たい関係なしに、犯罪者は庇うシステムがいるのだろうかとこの作品で凄く考えさせられました。
内容がテンポよく進むのと、今の犯罪弁護のやり方に対して考えさせられる内容なのでぜひ読んでいただきたいです。
性犯罪の弁護をして強引に示談に持ち込む、被害者や家族を恫喝し追い込むなど、あくどいやり方の弁護士(小諸)の1人息子が誘拐される。
小諸はタイに出張中、連絡もつかない。
この誘拐は身代金目的か? はたまた小諸の数々のふるまいに対する怨恨か? 事件は思わぬ展開を見せていく。
それにしても日本は性犯罪に対する見解が甘すぎる。被害者は声も出せず、訴えるハードルは高い。
トイレでの盗撮の部分はうっとなる。
10位:地羊鬼の孤独
作品 | 地羊鬼の孤独 |
---|---|
著者 | 大島 清昭 |
出版社 | 光文社 |
本の感想
「地羊鬼の孤独」の魅力は、ミステリーとホラーが見事に融合した独特の世界観だと思います。
著者の緻密な文章で物語に深く引き込まれ、ページをめくるたびに恐怖と興奮が増していきます。
登場人物たちが直面する超常現象や不可解な出来事は、先が予測できないドキドキ感がたまりません!
また、中国の民俗学的な要素が巧みに取り入れられており、日本のみならず中国の古典にも通じる奥深い背景が物語に深みをあたえています。
普段本をほとんど読まないわたしですが、この小説は先が気になり一気に読むことができました。
次々と事件が発生する目まぐるしい展開の中で、非現実的な要素をうまく馴染ませた緩急のあるホラーミステリー。
おっとりとした刑事視点だからこそ、順を追って一緒にトリックを考えられるところがわたしには合っていました。
「この世は不思議なことだらけ」と感じる作品。ホラーとミステリー作品が好きな方におすすめです。
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まとめ
本記事では、おすすめのミステリーホラー小説を紹介しました。
おすすめのミステリー小説は、次の記事でも紹介しているので参考ください。
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