当ブログ【みすてりーくらぶ】では、イヤミス好き50人に聞いたおすすめ小説をランキング形式で紹介。
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本を読んだあと、イヤな気持ちになる小説「イヤミス」。
後味が悪く、人間不信になりそうと思いながらも、
筆者が絶妙にしかけた伏線に惹きつけられてしまうところがイヤミスの魅力です。
当ブログ【みすてりーくらぶ】では、イヤミス好き50人におすすめ作品のアンケートを取りました。
50人が選んだイヤミスのおすすめ作品をランキング形式で紹介していきます。
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【50人に聞いた】イヤミスのおすすめ10選
イヤミス好き50人に聞いた、おすすめランキングは次のとおり。
気になる作品をタップすると、くわしい特徴までジャンプできます。
1位:告白
著者 | 湊かなえ |
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発売日 | 2010/4/8 |
出版社 | 双葉社 |
アンケート回答者の約3割が湊かなえ「告白」を選びました
読んだ人の感想
イヤミスの代名詞的な作品。
イヤな気持ちを引きずるタイプではなく、しかしじわじわとダメージが入るようなところがイヤミス入門編として非常にいいと思います。
映画化作品と原作の小説、どちらから入っても楽しめますが、想像しながら読み進める小説のほうがリアリティかつ、緊張感が楽しめます。
一般的に、結末が読者に委ねられるタイプの作品は賛否両論ありますが、自分はこの結末以外にないと思います。
先日数年ぶりに読み返したら、はじめて読んだときと結末の考え方が変わっている自分に驚きました。
はじめて読んだとき、とても衝撃を受けました。
この小説はいくつかの章から構成されていて、1つ1つはそれほど長くありません。
しかし、短いエピソードの中にこれほどまでのインパクトを込められるものかととても驚きました。
特に1番始めの「聖職者」、最後の「伝道者」のインパクトは秀逸です。
イヤミス小説らしく、人のどろどろとした悪い性格や内面が書いてあり、なんともいえない気分になります。
湊かなえさんは、テレビ番組などでも紹介されている有名な作家さん。前評判とおり、傑作でした。今後もいろんな作品を読みたいです。
湊かなえさんの作品は、下記の記事でも紹介しているので参考ください。
2位:ユリゴコロ
著者 | 沼田 まほかる |
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発売日 | 2014/1/9 |
出版社 | 双葉社 |
読んだ人の感想
手記、独白のパートが大部分を占めるのもあって読みやすいです。
サイコパスとか、メンヘラとか、DVとかの描き方が「どれもステレオタイプでエンタメだなぁ」という感じでしたが、
独特のロマンチックな言い回しと構図作りによって、じめじめした暗い質感が魅力に感じました。
わりと自他境界が曖昧だったり、他人を他人を重ねることに躊躇のない人物が多く、健全な人間は主人公の弟くらい。
前半の手記の書き手がユリコとミチルとみつ子を一緒くたに最悪な心の拠り所として信奉する設定は、ドラマチックで他の作品では味わえないイヤミス感があります。
イヤミスというジャンルを当時は知らなく、「おもしろい作家さんだから読んでみて」と知人にすすめられて読んだのがきっかけでした。
沼田さんの作品一覧から一番惹かれたタイトルだったので読み始めました。
はじめて読む作家さんなのに、自分の中にスゥッと入ってくる読みやすい文章で一気に読みしました。
読み終わった後、「なんだこの感覚…」となったのを今でも覚えてます。
読み終わってからイヤミスというジャンルがあることを知り、意味を知り納得できるジャンルでした。
イヤミス初心者でもすごく読みやすい作品。イヤミス初心者の方はぜひ読んでみてください。
3位:代償
著者 | 伊岡 瞬 |
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発売日 | 2016/5/25 |
出版社 | KADOKAWA |
読んだ人の感想
読み進めると半分以降から、タイトルの意味が分かってきました。
読んでいて感じたことは、世の中には生まれながらにしてサイコパス性質のある人間がいて、息をするように悪い行いをするということ。
一見すると分からない怖さを感じた。
幼い頃の家庭環境に起因する悪もあるんだろうけども、読んでいて気分が悪くなるほどの悪行だった。
しかし物語の続きがどんどん気になり、時間を忘れるくらい夢中になれる作品でした。
牛島夫婦の人の良さに心が温かくなりました。
サイコパスやグロテスクさが秀抜で、恐ろしい世界にぐんぐん引き込まれます。
ただ、グロテスクなシーンは直接的な描写がほとんどないので、ホラー小説が苦手なわたしでも読み飛ばすこなく楽しめました。
現実世界で起きている凶悪犯罪、犯人の思考はこういう風なのかな…と垣間見える怖さがあります。
煮えきらず、優柔不断な登場人物を見ていると、胸糞が悪くなりますが、
イヤミスの有名作だけあって、ハラハラしながら最後まで読み進めてしまいました。
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4位:近畿地方のある場所について
著者 | 背筋 |
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発売日 | 2023/8/30 |
出版社 | KADOKAWA |
読んだ人の感想
小説というよりも、それに関するルポや資料をひたすら読む小説です。
逆にそれがリアルに感じられて、読み終わってからしばらく家で1人で過ごすのが怖かったです。
絶妙な塩梅で実在する県名が使われているので、フィクションなのにノンフィクションのように感じてしまいました。
巻末の資料も気味が悪くて一度しか見れませんでした。
私は近畿に住んでいるのですが、あるんですよね、近くにダムも山も。そして山には大抵柿の木があるのです。しばらくは、夜に山へ行けないです。
ミステリー界隈で、まだ水面下だけでど話題になっている背筋さんの作品。
この作品の魅力は、妙にリアリティがあるところ。
近畿地方の実在する地名をところどころに使っていることもあり、自然と肩に力が入ってしまうほど、緊張感が走ります。
得体の知れない恐怖がジワジワと迫ってくる、あの感覚。
ミステリー小説として本屋で紹介されていることも多いですが、イヤミス作品としても十分楽しめます。
「変な家」の作者 雨穴さんの次に来る、注目の作家さんではないでしょうか?
5位:儚い羊たちの祝宴
著者 | 米澤 穂信 |
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発売日 | 2011/7/1 |
出版社 | 新潮社 |
読んだ人の感想
「バベルの会」という読書サークル会員のお嬢様が主人公の短編集で、どの話も衝撃的な最後の一行で締めくくられています。
この作品がきっかけで、イヤミス作品を読むようになりました。
ひと昔前のお嬢様らしい上品な語り口で物語が進んでいくところが、本作品全体に不気味な雰囲気を漂わせていて、読後の後味の悪さを引き立たせています。
米澤穂信さんの作品をいくつも読みましたが、この作品が最も好きです。
短編集で取っ付きやすく、ぜひ読んで後味の悪い読後感を楽しんで欲しいです。
米澤 穂信さんの作品は、下記の記事でも紹介しているので参考ください。
6位:夏と花火と私の死体
著者 | 乙一 |
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発売日 | 2000/5/19 |
出版社 | 集英社 |
読んだ人の感想
この小説は、殺されて死体になった主人公の視点で物語が進んでいくため、初っ端から嫌な雰囲気が漂っています。
また、その死体になった主人公が特に救われるというような展開にもならず、本当に淡々と周りの流れていく日常風景を説明していくので、物語の全容が何とも不気味です。
不気味ですが、何だか続きを読まずにはいられなくなる吸引力のある小説。
手に取って読みはじめると、先のストーリーが気になって仕方がないはず。
結末もイヤミスらしく不穏さを解消しないまま終わります。イヤミスの登竜門としてもおすすめな小説です。
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7位:向こう側の、ヨーコ
著者 | 真梨 幸子 |
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発売日 | 2020/9/20 |
出版社 | 光文社 |
読んだ人の感想
読んでいる最中は正直、頭の中がちんぷんかんぷんになりますが、読み終わる頃には話がちゃんと繋がっています。
この作品に出てくる登場人物は全員怪しいのと、犯人がかなり衝撃な人なので、ハラハラドキドキしたり、またモヤモヤしたりといった感じでいろんな感情になります。
真梨幸子さんの作品は以前からいくつか読んではきたけれど、「向こう側の、ヨーコ」は数ある作品の中でも一番読みやすい作です。
著者の作品をまだ読んだことがない人は、まずはこの作品から。
8位:往復書簡
著者 | 湊かなえ |
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発売日 | 2021/11/11 |
出版社 | 幻冬舎 |
読んだ人の感想
手紙を通してつき続ける嘘に、ハラハラしながら小説を読み続けました。
三話、話があり、途中わかりにくい部分がありましたが、何度か読み直し情景を思い浮かべました。
ストーリーは、過去に犯した事件について。
本書が発売された後にドラマ化されていて、映像で見てみると言葉のニュアンスが違って面白く感動しました。
ハッピーエンドで終わることがなく、湊かなえさんの魅力である「後味の悪さ(イヤミス)」が随所に感じられます。
人の内面のドロドロした部分に心地よさはないものの、自分を見つめ直したいときに読みたくなる作品です。
9位:母性
著者 | 湊かなえ |
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発売日 | 2015/7/1 |
出版社 | 新潮社 |
読んだ人の感想
この本を読み終わったときの感情は、ハッピーエンドのように終わっているが、ただただ気持ち悪さを感じたということ。
母であるルミ子と娘であるサヤカの、ドロドロとした感情や悲しいすれ違いを見せられます。
「本当に親子か?」と思ってしまうほど、この二人からは親子の絆や母性を感じることができず、読んでいる最中は終始モヤモヤした気持ちでした。
ですが、嫌な気分になっても続きが気になってしまうのは、作者である湊かなえ先生の才能だと思います。
ミスリードなども楽しめる作品なのでイチオシです。
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10位:白夜行
著者 | 東野圭吾 |
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発売日 | 2002/5/25 |
出版社 | 集英社 |
読んだ人の感想
東野圭吾さんの代表作の一つで、読む人を圧倒する重厚なイヤミス小説でもあり、ミステリー小説でもあります。
幼少期に悲劇的な事件に巻き込まれた男女、桐原亮司と唐沢雪穂の人生を書いた作品。
二人は直接会話することはほとんどなく、それぞれ別々の道を歩みながらも、運命的な絆で結ばれています。
物語は彼らの成長とともに進行し、さまざまな事件が二人の手で引き起こされます。
亮司と雪穂の複雑な気持ち、そして社会の中での立ち位置が絶妙に描かれており、読者は次第に二人の深い闇と、決して解消されない哀しみを感じます。
最後まで真実が明かされない仕掛けと、暗い後味が残るイヤミスがたまらないのでこの作品をおすすめで選びました。
東野圭吾さんのおすすめ作品は、次の記事でも紹介しているので参考ください。
まとめ
本記事では、イヤミス小説好き50人が選んだおすすめ作品をランキング形式で紹介しました。
紹介した下記の作品は、オーディブルを利用すると、30日 無料で読むことができます。
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